従来、社会インフラの維持管理は技術者による目視点検主体で行われてきました。今後も重要なことですが、これに当たる技術者の不足という課題がある一方で、さらに見逃しの少ない、早期異常発見を可能にする予防保全体制が求められる情勢となっています。
このため、ICTやデータ分析、シミュレーションなどを駆使して、従来の維持管理体制の弱点や不足を補う取り組みが注目されています。 人の感覚・知識・経験とテクノロジーが組み合わさることで、社会インフラの維持管理はさらに進化していきます。 構造計画研究所も、振動センシングを基盤とした構造ヘルスモニタリング、画像分析技術、遠隔地コミュニケーションなどのソリューションを提供し、これらの取り組みを支援してきました。
今回は、社会インフラの維持管理にICTを活用し、より安全な国土を目指す取り組みの最前線を、以下4名の講師陣にお話いただきます。
大阪大学の矢吹教授には、設計、施工、維持管理の各フェーズで共通の情報基盤となるCIMの、維持管理フェーズにおける役割と課題をお話いただきます。
ネクスコ東日本エンジニアリング、JR東日本研究開発センターのお二方からは、それぞれ道路、鉄道という社会の重要インフラを日々管理される実務の中で、ICTをいかに活用しているのか、その実践をご紹介いただきます。
東京大学の下山氏には、これまで介護ロボット等の研究開発をされてきた技術を、社会インフラの維持管理に応用する可能性についてお話していただきます。自ら考え、適切なデータを取得してきてくれるロボットがいたら、便利ですね。
様々な視点で「維持管理」が語られます。ぜひお誘い合わせのうえご参加ください。