現代は「システムの時代」です。なぜそうなったかを文明史をひもといて考えてみると、システムの発展と進化が文明の発展と進化に強く関連していることが分かり、この事実から、システムの進化の視点から文明の発展を解きほぐす「システム史観」が浮かび上がってきます。本講演では、「システム史観」が生命の進化のプロセスにも当てはまる普遍的な史観であることを示しながら、そこから見た日本の産業や技術の特徴、現在直面している課題について議論し、それを解決する道を探ります。
近年、社会課題はますます複雑化しつつあります。
今や複数の技術分野にまたがるこうした難題を、
私たちはどう乗り越えていくべきなのでしょうか。
私たち構造計画研究所は、
これまで専門領域の枠を超え多様な知見を掛け合わせることで、
複雑な社会課題に対処する幅を広げてきました。
多分野の融合は、時に思いもよらない新たな色を生み出します。
「これからの社会をいかにデザインするか」
KKE Vision 2022が、多様なバックグラウンドを持つ皆さまとの知の交流を通して、
この命題に対する新しいアイディアを創出する場となれば幸いです。
領域を超えたその先に、価値あるイノベーションが生まれることを願って。
株式会社構造計画研究所
※本イベントのオンライン配信はございません。会場での実施のみとなります。
※東京都の指導等、情勢をみてイベントを中止または延期とする場合があります。
予めご了承ください。
現代は「システムの時代」です。なぜそうなったかを文明史をひもといて考えてみると、システムの発展と進化が文明の発展と進化に強く関連していることが分かり、この事実から、システムの進化の視点から文明の発展を解きほぐす「システム史観」が浮かび上がってきます。本講演では、「システム史観」が生命の進化のプロセスにも当てはまる普遍的な史観であることを示しながら、そこから見た日本の産業や技術の特徴、現在直面している課題について議論し、それを解決する道を探ります。
2040年、宇宙ビジネスは世界全体で100兆円市場へ急成長するとの予測があります。その一方、国内では従来、宇宙開発は国家事業という考え方が主流でした。インターステラテクノロジズはその中で、「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」ことをミッションに、2019年には日本初の民間単独開発ロケットによる宇宙空間到達、2021年には2機連続での宇宙空間到達に成功するなどの実績を作っています。今回は、スタートアップ企業ならではの自社のロケット開発の苦労・変遷や、産学官の連携、将来構想について紹介します。
現実世界の実験・観測・運用稼働条件と、バーチャル空間での数理モデル・シミュレーションの両輪をさらに活用する技術基盤が必要になってきています。そうした状況において、現実世界とバーチャル空間での情報の隔たりを低減できるデータ同化技術には大きな可能性があると考えています。本講演では、データ同化の基礎から工学分野における適用事例を紹介し、現実世界とバーチャル空間を繋ぐ研究開発・運用の実現に向けて、参加者の皆様とともに考えます。
巨大災害は発生頻度が低いため発生時をイメージしづらく、それゆえ対応が難しいという課題があります。それを乗り越える強力なツールの一つが、要素還元主義的アプローチでは表現することが困難な人間系を内包する社会システムを対象とした「マルチエージェントシミュレーション」です。災害を未然に防ぎ、発生した際にはその被害を抑制し速やかな復旧を図ることが求められる防災分野において、これまでにない対応策が期待できます。本講演では、これまでに行った避難シミュレーションと社会実装に向けた検討の過程を通して、社会シミュレーションの可能性について議論します。
「メタバース」がバズワード化し、GISやBIMなどの既存の空間記述仕様の活用が叫ばれ、またデータ活用や連携、都市OSのような基盤構築が求められる中、人やNHA(Non-Human Agent:多様なデジタルエージェント)、環境そのものの身体性や認知の体系、いわゆるサイバー・フィジカル連携の具体的なシステムの必要性が急速に高まっています。個別の技術やサービスに閉じることなく、社会の側からできる限り汎用に提供することが重要なそうしたシステムの可能性および実装への道筋を示し、より広い理解と参画を促します。
近年、甚大な水害が毎年のように発生しており、「これまでに経験したことのないような大雨」というフレーズが日常的に聞かれるようになりました。まさに、異常な状態が常態化しつつあり、水害に対する備えを気候変動に適応した形で的確に行っていくことが求められています。このような状況を踏まえ、本講演では、近年の豪雨災害の特徴と教訓、気候変動によって激甚化していく水害の状況について述べ、これらを踏まえて、日頃からどのように備えればよいのか、災害時にどう行動すればよいのかなどについて解説していきます。
人と都市・社会との関わりや仕組みを考える際に、エネルギー×モビリティなど分野を超えた課題への対処が求められています。このような複雑な課題を紐解き、根拠ある意思決定を行うためにはどうすればよいか、事例を交えて紹介します。
機能が複雑化する建築空間を限られた人手で運営するためには、人の目や脳による状況把握を、センサーやコンピュータで代替していくことが有効です。その手法として、センサーでわかる個別事象を結びつけるために、建築要素の関係性をコンピュータに伝える必要があります。
本展示では、コンピュータが建築の機能の状況を取り扱うことを目指した『空間・設備の汎用機能ネットワークモデル』 ※1の研究を紹介します。
※1 東京大学 野城研究室との共同研究
私たちが長年得意としてきた建築構造や環境、人間行動のシミュレーション技術による定量的な評価と、建築を利用する“人”の視点に立った定性的な評価の両面からの示唆を設計者に提供し、Integrated Designの実現を目指します。
あくまで最終的な意思決定を“人”が行うことを重視し、「人、社会をより豊かにする」ことに繋がるヒューマンセントリックな新しい空間デザインのカタチを提案します。
計画段階の建築空間にて、つかい手とつくり手の共通認識の醸成を支援します。つかい手を中心とした3D表現により使い方をイメージしやすくし、「空間の使い方と建築空間との相性」の評価を行うことで、多様な要求にもフィットした新しい設計手法を目指します。
自然災害を含む事業継続課題への対応がIRの観点でも重要性を増す中、事業計画に災害対策を含めて戦略的な経営判断を行う企業が増えています。機会とリスクを俯瞰的に整理した複数のシナリオをもとに、戦略的に経営方針を決めるための方法論を提示します。
効率的なシステム設計や複雑な検証を実現するために、ワイヤレス通信の振る舞いをサイバー空間上で再現する取り組みが始まっています。3Dモデルの作成から電波伝搬、ネットワークや無線機まで、サイバー空間上に再現する様子をご覧いただきます。
デジタルツイン時代が到来し、不確実で複雑な現実とデジタル空間をつなぐ方法論が求められています。当社の多様なシミュレーション技術をデータと融合することでリアルとデジタルをつなぐ、「データ同化技術によるデジタルツイン」の取り組みを紹介します。
最適化技術に金属製3Dプリンターとデジタル計測技術を組み合わせ、設計自由度と品質を両立させる開発プロセスの提案を通して、「新しいデザイン」と「スマートなものづくり」を支える技術を紹介します。
人手不足かつコロナ禍で工場の現地訪問ができない中で、老朽化が進む施設の効率的な保全が求められています。国内外の工場の現況を誰もが時間を問わず何度でも確認できる、3次元デジタル化技術を紹介します。
「KKE Vision 2022」ではイベント開催時点における、国、東京都、および虎ノ門ヒルズフォーラムが公表しているイベント開催指針等を遵守し、参加者の安全・安心のため感染症の拡大防止に取り組んで運営いたします。
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